カムバック時計修理
ハリーウィンストンのパーペチュアルカレンダーのOHをアップします。
パーペチュアルカレンダーってなに❓って方に、時計のカレンダーの種類の紹介。
左:日付-表示
中:日付・曜日-表示
右:日付・曜日・月-表示
これが基本のカレンダー機能です。
この三つのカレンダー機能では基本価格的な差は有りません。
これがパーペチュアル・カレンダー
この時計の表示は、日付・月・月齢・閏年です。
なんでパーペチュアルかと言いますと、カレンダーは30日、31日。2月は28日ですので
通常の時計はそれに合わせて1日にセットします。
ですが、パーペチュアルカレンダーはその月毎の修正がいらないだけじゃなく、閏年29日の年も修正が不要という複雑時計になります。
なので、料金も爆上げになります🤣
時計のカレンダーは、どの時計でも共通で短い針は12時間で一周を基準に追加されていきます。
なので、日付は短針が二周したら一周する様に歯車の数を合わせて配置していきます。
基本、月も曜日もその基本で作られています。
パーペチュアルカレンダーは大の月、小の月、閏年を表示しなければいけません。
それが上記画像の赤まるで囲った歯車で月毎の区別をします。
カレンダー機能が増えて難しくなるのが、歯車が幾重にも重なると最後の方の歯車は微細な力で回っている事になります。
注油や組み上げも繊細に行なわなければいけません。
またこの時計は、日付と月の表示がレトログラード方式なのでなかなか面倒です。
レトログラードはワイパーの様な表示方式です。
これだけのカレンダーが搭載されてても、駆動ムーブは通常なもので如何に微細な力で動いているかを感じます。
針を着けて、ケーシングして完了。
カレンダーの駆動チェックも結構時間も掛かります。
ですが、時計師を目指した頃からこういった複雑時計をオーバーホールできる様になるのは夢でした。
これからも色々な時計に携わって行きたいものです。
四万十市から時計修理の日常 日日是好日
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