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ロレックス修理 自動巻の不具合

これまでの修理事例から画像のあるものをUPしていきます。


まずは皆さん大好きロレックス!!

現在、機械式時計=自動巻といっても過言ではない程に、自動巻時計が主流です。

その要因は、ユーザーとなる方々のニーズに合わせていると思います。

そしてその自動巻時計に合わせ使用してる方もいらっしゃると思うのが、ウォッチワインダーです。

このウォッチワインダーは自動巻時計をクォーツ時計の様に使用するアイテムだと言えるでしょう。

そして、時計師達はウォッチワインダーをお勧め致しません。

それは何故か、自動巻時計で最も負担が掛かり摩耗するのが自動巻機構だからです。

今回はその事例の報告です。



ムーブメントの扇状の部分(ローター)が回転することでゼンマイを巻き上げます。

そのローターがピンセットで押さえるとガクガクしてるのが見て取れると思います。

これだけガクガクするとローターがムーブメントに接触してしまい、地金が見えるくらいになっています。




ローターの軸が摩耗し、切子が出てる状態です。



新しいローター芯と交換いたします。

どっちが新品か、お分かり頂けると思いますが右側が新品ですね。



ポンス台と専用のタガネで取り付けます。



オーバーホール完了後、ローターのガタ付きを見て頂ければお分かりのように改善されました。

カメラ画像見ながらピンセット扱い撮影はやりにくいんです。

ここで押さえておきたいのは、時計を販売する側はウォッチワインダー毎日回しても問題ないと言われると思いますが。

現実的に物凄く負担のかかる部分ですので、時計師の立場としては決してお勧め出来ません。

あとウォッチワインダーを常に使用してる時計は定期的なオーバーホールが必須となります。

スパンとしては3年毎に欠かさずオーバーホールしないと危険です。


最後に機械式時計は使わない時はそのままにして置いとくのが一番です。

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